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第3話 reincarnation

ミカエルと自分のことを名乗った男。
眩暈がするといわんばかりの女。

2人はただそこにあった。





第3話





伊織は額に手を当て、眉間にしわを寄せた。


「ミカエルって、あんたね。大天使にでもなった気でいるっていうの?」
「?私はミカエルという名の天使だと、そう言っているではないですか」


双方、暫し睨み合いが続く。
先に折れたのは伊織だった。


「あー、まぁいいや。あんたが誰だろうと私には関係ないし」
「…関係なくも、無いのですけどね」
「……どういう意味?」


目を細め、睨みつけながら問いただす。
男はにっこりとただ笑うだけ。
と、いい加減睨み合いも飽きたのか、男は唐突に口を開いた。


「世界と世界の狭間へようこそ。迷われし魂よ」
「………はぁ?」


何を言ってんだ?って顔に出るくらい、私は顔をしかめて見せた。
世界と世界の狭間?
迷われし魂?

……こいつ頭逝ってんじゃねーの?


「失礼な」
「考えを読まないでよね!」
「まぁ、落ち着いて聞いてください。私は今からあなたを神の元へと連れて行きます」
「……………………神?」
「はい、神様です」
「なんで行き成りそうなるの?!」
「あなたと笹本透さんは今日死ぬはずのなかった人間なんです」


言っている意味が分かりますか?
そう言外に問われている気がした。

死ぬはずのない人間?
死ぬ必要などなかったって言うこと?


「…どういう意味よ!私と透は死ぬ必要はなかったというの!?」
「そうなります」
「じゃあ、なんで私と透は死んでるのよ!」


言葉が口をついてから、はた、と男の顔を見る。

私、…………死んだの?





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