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閑話

掃除も終わって、何とか1日目の部活終了!
1日目にしてどっと疲れたって、これどうよ?





閑話




部室の掃除の達成感からか、ものすごく体が疲れたって言っている。
そのせいか、みんなと改めて話す気力すらわかなくて、私と透は弦一郎を引き連れて早々に帰宅した。
とは言っても、明日も朝から部活があるのだから、すぐ寝てしまいたいが透と確認作業をしてしまいたいなー。


「「ただいまー」」


玄関先で弦一郎と別れて、私と透は家に帰ってきた。(透の家だけどね)
玄関口で靴を脱いでいると奥から寿さんが顔を出して「お帰りなさい」と言ってくれる。
いい匂いがする家に帰って来て、ただいまにお帰りと返される。
当たり前だけど、それでもやっぱり毎回嬉しくなるもので。(新婚の夫の気持ちってこんな?みたいな)
また今度は寿さんに向って「ただいま」を言うのだった。

今日の晩御飯は鍋だった。
もう4月だから、そろそろ食べ収めになるなーってのんきなこと考えて、鍋をつつく。
それにしても寿さんのご飯は美味しい。
ご飯をたらふく食べ終えて、お風呂に入ってさっぱりしたところで、透に話しかけた。


「ね、透。明日の部活のことでさ、話したいことがあるんだけど」
「あ、私も!私の部屋でいい?」
「うん!ノート持って行くね。ちょっと待ってて!」
「先に部屋に入ってるね」
「うん」


私は部屋に帰って、机の上に出しっぱなしにしていた部活用のノートを手に透の部屋へと向かった。
部屋の前で軽くノックをココン。


「おっじゃまー」
「どうぞ」


透の部屋は私の部屋と違って、シンプルだ。
女の子らしいところもあるが、ゴテゴテしていないスッキリした清潔感がある。
壁にポストカードだったり、棚の上に小物だったりは置いてあるが、ぬいぐるみといった類いのものは置いていない。
色も暖色系の統一感があって爽やかに可愛い部屋だ。
その部屋の真ん中に小さめの(といっても4、5人が楽に座れるくらいの)机があって、クッションのようなものに座っている透がいた。
私は透の横に座って、一緒になってノートを開く。


「明日の朝は練習が7時だから、6時半くらいには誰か来てるのかな?」
「そうだよね。早めにドリンクとかの用意もしたいし。部長とか来てるんじゃない?」
「じゃあ、6時過ぎには家を出なきゃね」


メモメモ。
ノートの最初に簡単にメモをしていく。
毎日の作業内容、ドリンクの中身、道具・備品の内容把握などなど。


「こうやって書いてみると、結構することあるね」
「うん。ドリンクの中身は家で研究してから部活に使ってみよう」
「だね。じゃあ、当分は市販の粉かー」
「あと、蜂蜜とかレモンとかいいかもね」
「ああ、それくらいだったらいいかも」


透と2人で部活について話すのは楽しかった。
今までこうやって2人で誰かのために何かをするという事があんまりなかったから、どこか新鮮で、ちょっと気恥ずかしくもある。
栄養学や、医学も少しくらいは習った方がいいかもしれないな。
私も透も凝るととことん凝ってしまう体質だから。


「あ、そういえばさ。話は変わるんだけど」
「うん?」
「今日、部長から何か聞かれた?」
「うん。ゴルフ部から帰って来た時に『どうしてマネージャーになろうと思った?』って」
「それで?」
「うん。何か『透も合格だな』って言ってた。伊織も合格したんでしょ?」
「うん。正式なマネージャーだからこれからよろしくってさ」
「そっか。まぁ、よかったよね、お互い」
「そうだね」


2人で顔を見合って笑った。
正式にマネージャーをよろしくと言われたときには感じなかった喜びが、透と一緒だと感じられる。
あーあ、私はもう透なしじゃ生きていけないなー。
なんて、恋人に言うかのようなことを思いながら、嬉しくてまた笑った。
私達は話し出すと止まらなくて、結局は夜11時過ぎまで話し込んでしまっていた。
これに宿題とかが加わったらどうなるんだろう。
…考えるだけでも面倒だな。(宿題は授業中に終わらせてしまえ!)









短いけど、閑話みたいな。
透と伊織の家での会話とかそんな。
透の部屋少し公開。

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