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    <title>小説・連載系</title>
    <description>連載中心の小説を書くよ</description>
    <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/</link>
    <language>ja</language>
    <copyright>Copyright (C) NINJATOOLS ALL RIGHTS RESERVED.</copyright>

    <item>
      <title>第３６話　reincarnation</title>
      <description>&lt;p&gt;「は？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
晴れ渡った空に、私の間抜けな声が響いた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
第３６話&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
目の前にはにっこにこな湯沢部長。&lt;br /&gt;
そしてその後ろにそっと寄り添う、伏見副部長。&lt;br /&gt;
その伏見副部長の私を見る目が、なんだか憐れんでいるように見えるのは気のせいですかね？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「えっと、湯沢部長。もう一度言ってもらえますか？」&lt;br /&gt;
「うん、いいよ。今週末、練習試合をすることになったんだ」&lt;br /&gt;
「・・・今日、金曜日ですけれど」&lt;br /&gt;
「そうだね。金曜日だね」&lt;br /&gt;
「・・・」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんな笑顔で言われても！&lt;br /&gt;
今週末って、明日ですよね！？明日なんですよね！？？&lt;br /&gt;
・・・・・・そんな無茶な！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
にこにこした笑顔をたたえている湯沢部長の後ろの、伏見副部長をもう一度見るが、やはり副部長の目が私を憐れんでいるようにしか見えない！！&lt;br /&gt;
ちょ、本気なのか！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんな！無理ですよ！！」&lt;br /&gt;
「無理じゃないよ」&lt;br /&gt;
「だって、明日でしょう！？無茶ですって！」&lt;br /&gt;
「大丈夫大丈夫」&lt;br /&gt;
「どっからそんな根拠が・・・！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だって練習試合を申し込んだの、先週だもの」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
湯沢部長は、必死に言い募っていた私に爆弾発言かましてくれやがりました。&lt;br /&gt;
一瞬、湯沢部長に対して殺意がわいたのは、仕方のないことだと理解してもらいたいものです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なんで、私たちに言ってくれないんですか！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
せめてマネだけにでも言っててくれればいいものを！&lt;br /&gt;
部長に詰め寄って問いただすと、帰ってきた言葉は至極簡単で。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「驚かせたくて」&lt;br /&gt;
「テヘッじゃねーですよ！かわいこぶらないでください！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
握りこぶしを頭でこつんとやってみせる湯沢部長。&lt;br /&gt;
正直可愛い。可愛いんだよこの野郎！！&lt;br /&gt;
でも、それとこれとは話が別だぞこんちくしょう！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
少し涙目になった私に、流石に可哀想だと気付いてくれた伏見副部長が「ごめんな」って言ってくれました。&lt;br /&gt;
八の字眉になっている伏見副部長も可愛いなー。&lt;br /&gt;
でもごめんって言うくらいなら、事前に話していてもらいたかったです。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;「という事で、明日練習試合をすることになりました」&lt;br /&gt;
「・・・え？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あのあと、他のマネに言うの面倒だから、伊織言ってきてと言われ、沈んだまま近くを通った透を呼び止めたわけですが。&lt;br /&gt;
事情を話すと、透もぽかーんと間抜け面。&lt;br /&gt;
ま、そうなりますよねー。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「え？ちょっと待って・・・・・・え？」&lt;br /&gt;
「透、落ち着いて」&lt;br /&gt;
「落ち着いてる、落ち着いてるよ！でも、え？明日！？」&lt;br /&gt;
「そうだよね。そうなるよね普通は」&lt;br /&gt;
「どこと！？」&lt;br /&gt;
「柿ノ木中」&lt;br /&gt;
「ああ、柿ノ木か」&lt;br /&gt;
「そう、柿ノ木です」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あのよく分からない程度にしか知らない、柿ノ木中です。&lt;br /&gt;
くきくん（漢字忘れちゃった）と言う嫌味な子がいた、あの柿ノ木中です。&lt;br /&gt;
透も思い出したのか、柿ノ木と聞いた瞬間に見る間に落ち着きを取り戻しました。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あーあーあー・・・・・・分かった。明日ね」&lt;br /&gt;
「そう。・・・で、マネは５人もいらない、よね？分担どうする？」&lt;br /&gt;
「あー、そっか。行くのはレギュラーだけ？」&lt;br /&gt;
「そうなる、かな？」&lt;br /&gt;
「うーん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私としてはどっちでもいいんだけど、って言ったら透もどっちでもいいらしい。&lt;br /&gt;
じゃあ、あとの３人に聞いてみよう、と言う事になりました。&lt;br /&gt;
で、聞いてみたら「私もどっちでもいいー」「どっちに行ってもそんなに変わりないしー」「ねー」と言うお言葉。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「じゃあ、私たちが練習試合の方に行こうか？」&lt;br /&gt;
「そうだね、私と透が練習試合で、３人はいつも通りということで」&lt;br /&gt;
「わかったー」&lt;br /&gt;
「頑張ってね！」&lt;br /&gt;
「後でレギュラーの活躍を聞かせてね！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
人数的に私と透が練習試合についていくことになりました。&lt;br /&gt;
３人も特に問題ないらしく、そのままの流れでこの日のマネ活動は終了したのでした。&lt;br /&gt;
さて、柿ノ木中との練習試合。&lt;br /&gt;
何も起こらないといいのだけれど。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ちょっと不安。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
続&lt;br /&gt;
&amp;nbsp;&lt;/p&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%82%8A%EF%BC%88%E4%B8%AD%EF%BC%91%EF%BC%89/%E7%AC%AC%EF%BC%93%EF%BC%96%E8%A9%B1%E3%80%80reincarnation</link> 
    </item>
    <item>
      <title>バカップルめ！（伊織）</title>
      <description>最近付き合いだしたのは知ってる。&lt;br /&gt;
付き合い始めが肝心だって言う事も知ってる。&lt;br /&gt;
今が一番甘い蜜月であることも、２人があり得ないほどお互いを大事に慈しむように思っていることももちろん知っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
仲がいいのはいいことだよ！？&lt;br /&gt;
でもそれにも限度ってものがあるでしょう！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
バカップルめ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
柳と透が付き合いだしたのは本当に最近の話だ。&lt;br /&gt;
つい先週。&lt;br /&gt;
やっと思いが通じた柳と、やっと柳の本気を受け止めた透。&lt;br /&gt;
その２人が付き合い始めたことは、私はいいことだと思う。&lt;br /&gt;
嬉しそうな透を見るのは私も嬉しい。&lt;br /&gt;
でも、なんていうか。&lt;br /&gt;
２人とも天然が入ってるのか、無意識なのか、無自覚なのか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あんたたちは、なんていうか。凄く仲がいいね」&lt;br /&gt;
「？うん、柳は優しいしね」&lt;br /&gt;
「うん。そうだね」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
先週まではまだ初々しい感じだったのに、今では何これ！？ってくらいに熟練夫婦みたいになってるんだけど！&lt;br /&gt;
てか、いつでも新婚気分！みたいな感じになってるし！&lt;br /&gt;
あんなにガッチガチに緊張しまくっていた透が、休み明けの今日、普通に柳に接していたし、多少なりとも緊張していたのかいつもよりも頬を赤く染めていた柳も見事ポーカーフェイスが元通りになっている。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;休み中、何があった！？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
普段からあんまり男の人と積極的に接触しない透が、自然と柳と手をつないでいるのを目撃してしまった。&lt;br /&gt;
雰囲気が自然だし、心なしか先週よりも肩の力が抜けている。&lt;br /&gt;
本当に、休み中に何があったというのだろうか？&lt;br /&gt;
ま、私が検索するようなことじゃないし、そんな無粋な真似はしないけどさ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なんて思ってたんだよ、先月までは。&lt;br /&gt;
でも、こう。&lt;br /&gt;
頻繁に会いに来るわけでも、言葉を交わすわけでも、２人きりになってるわけでもないのに、たまたますれ違った廊下とか、移動教室の合間とか、部活中の何でもない時間とか。&lt;br /&gt;
そんな日常の中のほんの些細な瞬間に、意思疎通が出来ているかのように甘い雰囲気になる透と柳を見てると。&lt;br /&gt;
こっちがあてられるというか、人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られて死んじゃえというか。&lt;br /&gt;
居た堪れないというか、ヤキモキするというか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ともかくじれったいけど、甘いんだよ！&lt;br /&gt;
なんだこの空気！甘いんだよ！（ここ！重要！！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「おうおう、さすが参謀じゃの。空気が甘い甘い」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;にお」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いつの間にかそばに来ていた仁王が、少し眼を細めて柳と透を見てる。&lt;br /&gt;
なんて言うか、言い方がオヤジ臭いというか厭味ったらしいというか。&lt;br /&gt;
どうした。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「なぁ、伊織」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;なに？」&lt;br /&gt;
「俺達もあれくらい仲良くしたりせんか？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何を聞いてくるかと思いきや、よりによってそこか。&lt;br /&gt;
いや、うん。&lt;br /&gt;
私も仁王と付き合ってるし、ああ言う事が嫌いなわけでも、まして仁王が嫌いなわけでもないけどさ。&lt;br /&gt;
こう、なんていうの？&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;あれを、私と仁王が、するの？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「無理」&lt;br /&gt;
「そう言わんと」&lt;br /&gt;
「無理却下あり得ない」&lt;br /&gt;
「あり得なくはないじゃろ。ほれ、手を出しんしゃい」&lt;br /&gt;
「やーだー！」&lt;br /&gt;
「俺がいーやーじゃー！」&lt;br /&gt;
「私の方がいーやー！！」&lt;br /&gt;
「俺のがいーやーじゃー！！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E3%83%90%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%82%81%EF%BC%81%EF%BC%88%E4%BC%8A%E7%B9%94%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>初めまして（赤也）</title>
      <description>「あ！あの！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
響いた声は辺りに木霊し、私の耳にも十分に届いた。&lt;br /&gt;
聞き覚えのあるこの声に、一瞬懐かしいものを感じた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
後ろを向けば予想した姿とは少し異なった、髪の短い背の低い少年が立っていた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
初めまして&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
誰だろう？&lt;br /&gt;
何処かで見たことがあるような、ないような。&lt;br /&gt;
小首をかしげて見せると目の前の少年はあわあわしだした。（可愛いなぁ）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あ、あの。いきなり引止めちゃってすみません！えっと、その&amp;hellip;！」&lt;br /&gt;
「ああ、いいよ。別に急いでないし。何か用事でも？」&lt;br /&gt;
「あの、用事とかじゃないんっす。その、聞きたいことがあって」&lt;br /&gt;
「何？」&lt;br /&gt;
「前、桜坂テニススクールってところで、男の人と試合してませんでしたか！？」&lt;br /&gt;
「（桜坂テニススクールって透たちが通ってたとこだよね？）してたと思うけど、いつごろかな？」&lt;br /&gt;
「えっと、つい最近なんですけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
最近と言うと覚えがあるのはゆっきと試合したあの日だけだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「先週の休みに試合をした覚えがあるけど&amp;hellip;&amp;hellip;もしかして見てた？」&lt;br /&gt;
「はい！すっげー強くて、俺びっくりしちゃって！本当にすごかったっす！！」&lt;br /&gt;
「（あちゃー見られてたんだ）ありがとう」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
本当は試合してるところを人に見られたくなかったから内心で凄く焦ったけども、身振り手振りで私の試合のすごさを表そうとしている少年が可愛くて可愛くて。&lt;br /&gt;
素直に嬉しいと感じる反面、少し恥ずかしさが込み上げてくる。&lt;br /&gt;
私は苦笑と一緒に言葉を繋いだ。&lt;br /&gt;
ここまで手放しに褒められるのは、経験上なかったことだから慣れてないんだよ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
きゃいきゃいと私の周りではしゃぐこの子がすごく可愛くて、どうしようもなく顔が、頬が緩んできてしまう。&lt;br /&gt;
あああああ！少年に変な眼で見られないようにしなきゃ！！&lt;br /&gt;
でも、可愛いよ――――！！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あ！俺！切原赤也って言います！あの！あなたの名前は！？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;あああ！！！&lt;br /&gt;
あ、赤也か！通りで見覚えがあるはずだよ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
内心、何でわからなかったんだとか、だから懐かしく感じたのかなどと葛藤している私。&lt;br /&gt;
赤也は目をキラキラさせて私を上目遣いに見上げたまま私の返事を待っている。&lt;br /&gt;
うわー、もう！可愛いな！&lt;br /&gt;
なんだこれ。お持ち帰りしたい。（待て）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私は秋原伊織。よろしくね、切原くん」&lt;br /&gt;
「赤也って呼んでください！それで、俺も&amp;hellip;伊織先輩って呼んでいいっすか！？」&lt;br /&gt;
「（！）もちろん！よろしくね、赤也」&lt;br /&gt;
「はいっす！伊織先輩！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
うわぁぁぁぁあああ！！！&lt;br /&gt;
赤也可愛い！&lt;br /&gt;
先輩ってなんて言い響き！赤也可愛い！！&lt;br /&gt;
我慢できない！頭撫でたいいいいい！！！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「！&amp;hellip;あの、伊織先輩？」&lt;br /&gt;
「ん？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;あの」&lt;br /&gt;
「ああ、ごめん。&amp;hellip;嫌だったかな？」&lt;br /&gt;
「いや！そんなことないんすけど」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
恥ずかしいですって頬を赤く染めて視線外して言われてしまったよ。&lt;br /&gt;
可愛い！！！！&lt;br /&gt;
頭撫でただけでこんなになるなんて！純だね！&lt;br /&gt;
いやー赤也は純だったのか。いい情報を得た。&lt;br /&gt;
私は赤也の頭を撫で撫でしながら、恥ずかしがってる赤也の顔を堪能しました。&lt;br /&gt;
いやはや、可愛いですなー。&lt;br /&gt;
こんな弟が欲しいもんです。&lt;br /&gt;
お父さん、赤也を養子にしてくれないだろうか。（&amp;hellip;無理か）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私が一向に頭から手を放さないから、赤也は動くに動けないみたいでそわそわしてる。&lt;br /&gt;
可愛い。小動物みたい。&lt;br /&gt;
私さっきから可愛いしか言ってない。&lt;br /&gt;
でもまだまだ言う。赤也可愛い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あの、伊織先輩」&lt;br /&gt;
「何？赤也」&lt;br /&gt;
「その&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;手」&lt;br /&gt;
「ふふ、ごめん。赤也があんまり可愛いから、つい」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;俺、可愛くないっす」&lt;br /&gt;
「ごめんごめん。拗ねないで」&lt;br /&gt;
「拗ねてないっす！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ぷりぷりと効果音がつくように怒ってみせる赤也が、やはり可愛く見える。&lt;br /&gt;
どうしよう。かつてないほどの可愛さなんですけど！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あー！もー！赤也可愛い――！！」&lt;br /&gt;
「おわっ！ちょ、伊織先輩！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私は我慢しきれなくってがばっと赤也に抱きついた。&lt;br /&gt;
赤也はやはり恥ずかしいのか抵抗してくるものの、嫌がってはいないのか抵抗に真剣さが足りない。&lt;br /&gt;
私の腕なんか簡単に外せるだろうに。&lt;br /&gt;
顔を真っ赤にしている赤也を思い浮かべて私はまた顔が緩むのを止められないのだった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完&lt;br /&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E5%88%9D%E3%82%81%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%A6%EF%BC%88%E8%B5%A4%E4%B9%9F%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>伊織の性格まとめ</title>
      <description>伊織の性格まとめ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
基本は明るい、というかうるさい（笑）結構はっちゃけてる性格してると思う。&lt;br /&gt;
警戒心は強いけど、すぐ懐く。そんですぐに調子に乗ります。&lt;br /&gt;
何も考えてなくて、思うままに日々過ごしてる。男勝りなところもあると思う。&lt;br /&gt;
さっぱりしてて、何でも口にしちゃう。嘘つけない。&lt;br /&gt;
でも、口は堅いし、秘密はいっぱい持ってる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
すぐに懐くけど、離れるのも早い。&lt;br /&gt;
自分に不利益になると思ったり、苦手だと印象付いたらすぐに離れてしまう。&lt;br /&gt;
好きのストライクゾーンが結構狭くて、当たり障りのない人にはそれなりの態度だけど、いったん自分の中に入ると凄くベタベタしちゃう。&lt;br /&gt;
頭撫でるのが好きで、抱きしめるのも好き。頭撫でられるのも好き。&lt;br /&gt;
人前で話すのが苦手で、すぐに顔が赤くなる。（赤面症）&lt;br /&gt;
チャラいのが好きじゃないから、最初は仁王とかブン太とか赤也とか、テニスの王子様で知ってるからそうでもないけど、敬遠するタイプだと思う。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
仁王に対しては、きっと最初はそうでもない。&lt;br /&gt;
ツリ目恐いなーとか銀髪ってねーわとか背が高いとかそんな感じ。&lt;br /&gt;
でも方言には少しキュンとすると思う。関西弁とかすごく好きだし。&lt;br /&gt;
ただ、自分からはあんまり近寄ったりはしない。向こうから来ないと話もしないかも。そんな感じ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
追いかけられると弱い。猛アタックには弱い面もあると思う。でも、行きすぎると普通に引く。&lt;br /&gt;
ただ純粋に好きだと言われるのに弱いし、場に流される傾向にあるから、伊織をゲットしたくばいい雰囲気の時に告白すると◎（笑）&lt;br /&gt;
結構攻略は簡単。要は近い存在になって伊織に気づかれる勢いでアタックすればいいだけ。&lt;br /&gt;
仁王はいつゆっきや赤也に先を越されるかハラハラしながら伊織をゲットすればいいと思うんだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
好きなタイプは&amp;hellip;赤也かな？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
レギュラーとの仲の良さ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幸村&lt;font color=&quot;#ff0000&quot;&gt;≧&lt;/font&gt;真田&lt;font color=&quot;#ff0000&quot;&gt;＝&lt;/font&gt;赤也&lt;font color=&quot;#ff0000&quot;&gt;＞＞&lt;/font&gt;ブン太&lt;font color=&quot;#ff0000&quot;&gt;＝&lt;/font&gt;ジャッカル&lt;font color=&quot;#ff0000&quot;&gt;＞&lt;/font&gt;柳生&lt;font color=&quot;#ff0000&quot;&gt;＞&lt;/font&gt;柳&lt;font color=&quot;#ff0000&quot;&gt;＝&lt;/font&gt;仁王&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
こんな感じかな？あれ？仁王の位置がｗｗｗ&lt;br /&gt;
おかしいなぁ＾▽＾&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
【伊織】&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞幸村&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・きっと一番仲がいい&lt;br /&gt;
・黒い笑みには寒気がするけど、なんだかんだいって好きだ&lt;br /&gt;
・白い笑みに弱い&lt;br /&gt;
・ゆっきは私をどこか特別扱いしてるんじゃ？と思う事もある&lt;br /&gt;
・メールもよく来るし、休日一緒に過ごすことが多い&lt;br /&gt;
・透の次によく相談する相手&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞弦一郎&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・普通に仲がいい&lt;br /&gt;
・でも苦手なタイプだから少し距離を取っていたい&lt;br /&gt;
・頑固親父的立場&lt;br /&gt;
・彼には彼なりのルールがあるんだろうな、とか思ってる&lt;br /&gt;
・透を大事にしてればそれでいいよ&lt;br /&gt;
・いつか彼の帽子を隠して１日過ごさせてやりたい&lt;br /&gt;
・からかいの対象でもある&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞赤也&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・凄く仲がいいと思う&lt;br /&gt;
・てか可愛い。撫でくりまわしたりするのはもう日常&lt;br /&gt;
・ぎゅって抱きしめたり、抱きしめられたりは赤也だけ&lt;br /&gt;
・最初はただの先輩後輩だったであろうと推測される&lt;br /&gt;
・犬っぽいけどネコ科&lt;br /&gt;
・赤也からのメールが一番多そう&lt;br /&gt;
・でも返信はあんまりしない。内容はすっごくくだらないこと多そう（笑）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞ブン太&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・お菓子巡り仲間&lt;br /&gt;
・ジャッカルの次に教科書とか借りにきそう。一番はジャッカル&lt;br /&gt;
・よくお菓子を恵んだり恵んでもらったり&lt;br /&gt;
・頭を撫でるときに毎回お菓子をねだってくる&lt;br /&gt;
・お菓子で等価交換とか（笑）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞ジャッカル&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・普通に仲がいい&lt;br /&gt;
・透と一緒にジャッカル擁護派&lt;br /&gt;
・メールのやり取りも結構する。でも幸村ほどじゃない&lt;br /&gt;
・ジャッカルに迷惑かけないように赤也の面倒は出来るだけ見ようと思う&lt;br /&gt;
・普通に友達をやって行ける数少ない一般人&lt;br /&gt;
・ジャッカルに愚痴を言ったり愚痴を言われたりする仲&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞柳生&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・透を介しての友達だからそこまで仲がいいわけではない&lt;br /&gt;
・でもきっと透関係ではそこそこの相談をされる立場にいる&lt;br /&gt;
・読書仲間で、よく図書館ではち合わせる&lt;br /&gt;
・日本人らしからぬ面白い人&lt;br /&gt;
・仁王のことで相談するであろう相手&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞柳&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・あんまり近寄らない。つまりそんなに仲良くない&lt;br /&gt;
・普通に話す程度&lt;br /&gt;
・ストーカーだと思ってる&lt;br /&gt;
・恐い、というか苦手だ&lt;br /&gt;
・実はロボットなのではないかと懸念している&lt;br /&gt;
・目がぱっちり開いた瞬間をカメラに撮りたい&lt;br /&gt;
・透についての相談はされることもあるだろうけど、あんまり当てにもされてない感じ&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
＞仁王&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
・苦手だと思う&lt;br /&gt;
・抑揚のない感じが凄く怖い&lt;br /&gt;
・でも方言を聞くとすごくキュンてくる&lt;br /&gt;
・野生動物を手懐けていく感覚&lt;br /&gt;
・たまに変なメールが来る&lt;br /&gt;
・慣れてからは普通に仲がいい&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
（付き合った後）&lt;br /&gt;
・そばにいるとすごくドキドキする&lt;br /&gt;
・仁王が必死になってくれると嬉しい&lt;br /&gt;
・凸凹加減がいい感じ&lt;br /&gt;
・自分よりも仁王の方が我儘言いたい放題&lt;br /&gt;
・付き合う前と付き合った後の差が激しい（主に仁王）&lt;br /&gt;
・人目がないと甘えられる&lt;br /&gt;
・人目がある時は赤也に甘える&lt;br /&gt;
・伊織に頭が上がらなければいい&lt;br /&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E8%A8%AD%E5%AE%9A/%E4%BC%8A%E7%B9%94%E3%81%AE%E6%80%A7%E6%A0%BC%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81</link> 
    </item>
    <item>
      <title>寂しさの先には（伊織）</title>
      <description>&lt;p&gt;何で死んでしまったの？なんて、私にわかるわけがない。&lt;br /&gt;
私ですら、何で死んでしまったの？って考える。&lt;br /&gt;
偶然？ううん、必然。運命だったんだよ。&lt;br /&gt;
そう言えれば一番簡単だよね。&lt;br /&gt;
でも、運命なんてそんなの、信じてなかったし、あるとも思ってなかった。&lt;br /&gt;
あったとしても、私がそれに当てはまるなんて考えたことなかった。&lt;br /&gt;
１億分の１。１００億分の１。１兆分の１。&lt;br /&gt;
ありえない数。宝くじ当たるより難しいんじゃないかな。&lt;br /&gt;
それに私なんかが当たるはずはないんだって。&lt;br /&gt;
でも当たっちゃった。&lt;br /&gt;
私と透に白羽の矢が当たっちゃったんだ。&lt;br /&gt;
なんで？なんて神様に聞いてくれ。&lt;br /&gt;
私は知らないんだから。&lt;br /&gt;
でもきっと。神様すらも知らないんだろうね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;不思議なんてないんだって。&lt;br /&gt;
あるのは全部事実だけだって。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私たちが死んだのは事実。&lt;br /&gt;
生まれ変わったのも事実。&lt;br /&gt;
ありえないことがあったのも事実。&lt;br /&gt;
神様にすら分からなかったことも事実。&lt;br /&gt;
全部事実でしかないんだよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だからさ。&lt;br /&gt;
ね、泣かないでね。&lt;br /&gt;
私は親孝行なんてできなかった。&lt;br /&gt;
心配ばっかりかけて、苦労ばっかりかけて。&lt;br /&gt;
挨拶も出来ないまま、あなたたちの知らないところで勝手に死んじゃった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ごめんね。ごめんね。ごめんね。&lt;br /&gt;
いままでありがとう。&lt;br /&gt;
育ててくれてありがとう。&lt;br /&gt;
生んでくれてありがとう。&lt;br /&gt;
すごく楽しかったよ。&lt;br /&gt;
すごく幸せだったよ。&lt;br /&gt;
お父さんとお母さんの娘に生まれて本当に幸せだった。&lt;br /&gt;
先に死んでごめんね。&lt;br /&gt;
死に顔を見せちゃってごめんね。&lt;br /&gt;
子供の葬式なんてさせちゃってごめんね。&lt;br /&gt;
大好き。&lt;br /&gt;
もっと生きていたかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも新しい世界に行きたいと思ったのも本当なの。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本当に親不孝者。&lt;br /&gt;
こんな私なんて忘れちゃってね。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;嘘。覚えていて。&lt;br /&gt;
ずっとずっと、覚えておいて。&lt;br /&gt;
私がそこで生きていたこと。&lt;br /&gt;
私がそこに存在していたこと。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私たちがいた、生きた証よ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
私は新しい世界で、新しい家族とともに、新しい人生を歩んで行くけど。&lt;br /&gt;
何もかも、新しく新調して、人生さえも新しくしちゃったけど。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;私があなたの子供であった証は、私の頭の中にあるから。&lt;br /&gt;
ずっとずっと覚えているから。&lt;br /&gt;
だから、悲しいことは忘れてしまって。&lt;br /&gt;
楽しいことだけ覚えておいて。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
大好きな大好きな、大好きな人たちよ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ずっとずっと忘れたりなんてしないわ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
完&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E5%AF%82%E3%81%97%E3%81%95%E3%81%AE%E5%85%88%E3%81%AB%E3%81%AF%EF%BC%88%E4%BC%8A%E7%B9%94%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>手紙の行方（柳）</title>
      <description>&lt;p&gt;手紙の行方&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
バレンタインデーなんて、儀礼的なものでしかない。 &lt;br /&gt;
日本ではそうなっているから、そうする。 &lt;br /&gt;
ただそれだけの行為。 &lt;br /&gt;
それはきっと彼女たちも同じだろうと思っていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;２月１４日、聖バレンタインデー。 &lt;br /&gt;
今年も俺たちテニス部は、女子たちからチョコを貰った。 &lt;br /&gt;
それは所謂、「本命」というやつで。 &lt;br /&gt;
チョコと一緒に告白してくる女子も多かった。 &lt;br /&gt;
まぁ大半がくれるだけなんだが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;今年も俺のデータ通り、精市がダントツに貰った量が多かった。 &lt;br /&gt;
一昨年、昨年と精市が１位だったわけだから、今年もそうである確率は高いというわけだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;俺もそこそこにチョコを貰い、部活では笹本と秋原の２人にも貰った。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そして、その次の日から笹本の様子が少しおかしい。 &lt;br /&gt;
なんだかそわそわしていて落ち着かないのが目に見えてわかる。 &lt;br /&gt;
一体どうしたというのだろうか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
何日たっても様子のおかしかった笹本だが、急に元に戻った。 &lt;br /&gt;
でも時々俺の方をみては寂しそうな表情をするのは何故なんだ？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「柳」 &lt;br /&gt;
「秋原か。どうした？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
部活終了と同時に秋原が俺の元に話しかけにきた。 &lt;br /&gt;
秋原が面と向かって俺に話しかけてくるのは珍しい。 &lt;br /&gt;
データが苦手みたいだ。 &lt;br /&gt;
だが、苦手な俺にわざわざ自分から話しかけにきたということは、差し詰め笹本関連というところだろうか。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;秋原はなにやら言いにくそうに視線をキョロキョロさせている。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「あのさ、バレンタインに私と透がチョコあげたでしょ？」 &lt;br /&gt;
「ああ、貰ったな。部員に配っていたやつだろう？」 &lt;br /&gt;
「うん。あれ、食べた？」 &lt;br /&gt;
「&amp;hellip;それがあの日はチョコを沢山貰ったのでな、他のチョコと混ざってしまってどれがお前たちから貰ったものかわからなくなってしまったんだ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
あの日、例年のことがあり紙袋を持参してはいたが、笹本たちから貰ったものも一緒にしてしまった。 &lt;br /&gt;
そのせいで、どれが笹本たちから貰ったものかわからなくなってしまったのだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;俺が正直にそう言うと、秋原は心底呆れたと大きなため息を零した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なんだというんだ？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「あー、もう。最低」 &lt;br /&gt;
「悪かったとは思うがそこまで言うことでもないだろう？」 &lt;br /&gt;
「あーあ、後で一生後悔することになっても知らないわよ？」 &lt;br /&gt;
「どういうことだ？」 &lt;br /&gt;
「知りたい？」 &lt;br /&gt;
「秋原？」 &lt;br /&gt;
「本当に知りたいの？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
正直、そこまでして知りたい訳じゃない。 &lt;br /&gt;
ただ、データを取る習慣からか、知らないことがあると知りたくなってしまうわけで。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「教えてもらえるか？」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;俺は気づいたらそう言っていた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;秋原に教えて貰ったことは１つ。 &lt;br /&gt;
笹本が俺にくれたチョコは茜色の包装紙で、黄色と銀色の細いリボンがついているやつだということだけだ。 &lt;br /&gt;
それ以上を知りたいなら、笹本が俺にくれたチョコを探し出せということらしい。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;何度聞いてもそれ以上は教えてくれない秋原に少し呆れながら帰宅した。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
部屋にはまだ食べ切れていないチョコの山。 &lt;br /&gt;
紙袋３袋ぶんのチョコの山から秋原に教えて貰った笹本のチョコを探す。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;茜色の包装紙に黄色と銀色の細いリボン&amp;hellip;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「この袋ではなかったか」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
１つ目の袋には特徴と合ったものは見つけられず２つ目の袋に手を伸ばした。 &lt;br /&gt;
袋の中身をひっくり返して探す。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「あ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
見つけた。 &lt;br /&gt;
茜色に黄色と銀色の細いリボン。 &lt;br /&gt;
これだ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
だが、見つけたからといってこれが一体何だと言うのだろうか？ &lt;br /&gt;
ゆっくりリボンを解いて包装紙をできるだけ破かないように剥がした。 &lt;br /&gt;
出てきたのは普通の白い箱&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;とカード？ &lt;br /&gt;
カードは二つ折りになっている至ってシンプルなもので。 &lt;br /&gt;
開くと笹本の綺麗な字。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;『好きです。部活頑張ってね。笹本』&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;さ、笹本が俺を&amp;hellip;好き？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;頭が混乱して思考が追い付かない。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;待て、よく考えろ。&lt;br /&gt;
笹本がこういうことを本命にするとは考えがたい。&lt;br /&gt;
考えてもみろ、あの笹本だぞ？&lt;br /&gt;
あの笹本が本命に対して正直に好きだと告げるか？&lt;br /&gt;
しかも自分の口からでなくバレンタインカードで。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;俺のデータからすると、そういう行動に出る確率は４３％とかなり低い。&lt;br /&gt;
だが、しかし&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;いや、でも。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;もんもんと考えるが、いつまで経っても一向に思考が定まらない。&lt;br /&gt;
落ち着かない。&lt;br /&gt;
頭を抱えて目の前のカードを睨みつけるが、答えが浮き出てくるわけもなく。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だいたいあの笹本のことだ。&lt;br /&gt;
部員全員に配っていたのだし、「部活頑張って」の言葉からも、全員に同じカードを送っている確率の方がはるかに高い。&lt;br /&gt;
だがしかし、秋原がわざわざ俺にあんなことを言ってきたのも気になる。&lt;br /&gt;
なぜあんなことを言ってきたのか。&lt;br /&gt;
そこから導かれる答えは&amp;hellip;&amp;hellip;笹本が俺を本当に好きだということで。&lt;br /&gt;
でも、好きの言葉の後になんでもないように部活を応援する言葉があることを考えると。&lt;br /&gt;
善意から、好意からの言葉かもしれない。&lt;br /&gt;
友達の好きという場合もある。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;笹本の様子、秋原の言動。&lt;br /&gt;
ぐるぐると、だが、しかし、でもが頭を巡る。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ああ、もう、考えても何も分からない。&lt;br /&gt;
こんなこと初めてだ。&lt;br /&gt;
俺のデータが全く役に立たんとは&amp;hellip;&amp;hellip;。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;その日俺は眠れなかった。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「おはようさん」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;ああ、仁王か。おはよう」&lt;br /&gt;
「なんじゃ、参謀。寝むそうじゃのぅ。寝不足か？」&lt;br /&gt;
「まぁ、そんなものだ」&lt;br /&gt;
「珍しいこともあるもんじゃな」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;そうだな」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
あのまま眠れなくて結局気づいたら朝日が昇っていた。&lt;br /&gt;
眩しく輝く朝日に愕然となった俺は、とりあえず朝練に出ようと家を出たのだが、思いの外早い時間に来たみたいだ。&lt;br /&gt;
いつもの１時間前に学校に着いてしまった。&lt;br /&gt;
当たり前だが誰もおらず、部室の鍵も精市が管理しているので、精市が来るまでは部室に入ることすらできない。&lt;br /&gt;
コート内のベンチに座ってぼぅっとしていると、仁王がやってきた。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;hellip;ずいぶん早いようだな。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「今日はずいぶん早くに来たようだが、どうしたんだ？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;プリッ」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;みんなに黙って朝練前に練習か？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;はぁ、参謀には敵わんのぅ。みんなには黙っててくれんか。俺は恥ずかしがり屋じゃからの」&lt;br /&gt;
「わかった。約束しよう」&lt;br /&gt;
「助かるナリ」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
仁王はどこか分が悪そうに頭をかくと、どこかへ歩き出そうとした。&lt;br /&gt;
俺はそんな仁王を見て、ハッとした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そうだ、仁王に聞けばいいのではないか？&lt;br /&gt;
笹本も秋原も部員には全員に配っていたのだから、笹本のカードが入っている確率は高い。&lt;br /&gt;
もし入っていないのだとしたら、その時は。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
「仁王、少し聞きたいことがあるのだが」&lt;br /&gt;
「なんじゃ、参謀？言ってみんしゃい」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;その、バレンタインチョコのことなんだが」&lt;br /&gt;
「チョコがどうしたんじゃ？数か？」&lt;br /&gt;
「いや、その。&amp;hellip;&amp;hellip;笹本と秋原から貰ったチョコには何か入っていたか？」&lt;br /&gt;
「何か&amp;hellip;&amp;hellip;ああ、あのカードのことかの」&lt;br /&gt;
「入っていたのか」&lt;br /&gt;
「ああ、笹本のには入っとったな。確か『これからも部活頑張って。笹本』じゃったかのぅ」&lt;br /&gt;
「！&amp;hellip;&amp;hellip;そうか」&lt;br /&gt;
「何のデータじゃ？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;内緒だ」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;参謀は恐いの」&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
恐い恐いと言いながら、どこかへ行ってしまった仁王を見ながら、俺は顔が赤くなるのを自覚した。&lt;br /&gt;
仁王のチョコにもカードは入っていたのに、俺のカードとは異なる内容。&lt;br /&gt;
そしてあの日から様子のおかしい笹本に、昨日の秋原のあの言動。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;これらから導き出される答えは、笹本が俺を本気で好きだということ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;だが、それを考えると、笹本の行動はいささか不明な点がある。&lt;br /&gt;
数日はそわそわしていたが、それからぱたっと元に戻ったことだ。&lt;br /&gt;
笹本の性格からして、返事を期待しているとは思えない。&lt;br /&gt;
カードに返事について書いてないのも、それを裏付けている。&lt;br /&gt;
ただ、俺はどうすればいいんだ？&lt;br /&gt;
笹本に返事をすればいいのか？&lt;br /&gt;
それとも気にせずに普通に今まで通りにしていればいいのか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;俺は、笹本が好きだ。&lt;br /&gt;
それは薄々気づいていたことだ。&lt;br /&gt;
だが、笹本には弦一郎がいる。&lt;br /&gt;
だから、気付かないように、自覚しないようにと思っていたんだ。&lt;br /&gt;
なのにここにきて、笹本は俺が好きだという。&lt;br /&gt;
ならばここは男として答えを返すべきなのか？&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;何をすればいいのかなんて、今の俺には分からない。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;今日、笹本を見て決めよう。&lt;br /&gt;
それからでも遅くはないだろうから。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;br /&gt;
完&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&amp;nbsp;&lt;/p&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E6%89%8B%E7%B4%99%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%96%B9%EF%BC%88%E6%9F%B3%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>置いてけぼりの兎（赤也）</title>
      <description>もうすぐ、先輩たちは居なくなってしまう。 &lt;br /&gt;
俺だけ置いてけぼりだ。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なんで俺は後１年早く産まれてこなかったんだろう。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
置いてけぼりの兎 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いつも思っていたことだ。 &lt;br /&gt;
何で俺は後１年早く産まれてこなかったんだろう？ &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この間、俺たちテニス部の全国大会も終わった。 &lt;br /&gt;
結果は全国大会準優勝で、３連覇という夢は果たせなかったけど。 &lt;br /&gt;
でも、なんだかスッキリしてる俺もいて。 &lt;br /&gt;
それはきっと、先輩たちがいてくれたから。 &lt;br /&gt;
全力を出し切れたから。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
でもそれも今年まで。 &lt;br /&gt;
来年からは俺が立海大附属のテニス部を引っ張っていかなきゃならない。 &lt;br /&gt;
そこには先輩たちはいない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幸村部長も真田副部長も、柳先輩も仁王先輩も柳生先輩も丸井先輩もジャッカル先輩も。 &lt;br /&gt;
そして透先輩に、伊織先輩も。 &lt;br /&gt;
誰もいない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺に幸村部長と同じことができるのか。 &lt;br /&gt;
俺に後輩たちはついてきてくれるのか。 &lt;br /&gt;
不安だし、同時に寂しくも思う。 &lt;br /&gt;
なんで俺だけ２年なんだろう？ &lt;br /&gt;
なんで俺だけ産まれるのが１年遅かったんだろう？ &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺、先輩たちと同じがよかった。 &lt;br /&gt;
同じ道を歩いていきたかった。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
３連覇をできなかった俺たちテニス部は、来年からは挑戦者になる。 &lt;br /&gt;
先輩たちの思いも背負って、俺たちはまた全国に挑む。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
思い出は沢山あるけれど、先輩たちはそこにはいない。 &lt;br /&gt;
一足先に高校で、俺が来るのを待っててくれている。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
立海大附属テニス部のテニスコート。 &lt;br /&gt;
ここには先輩たちとの思い出がありすぎて、時々泣きたくなることもあるかもしれない。 &lt;br /&gt;
俺だけじゃどうにもならなくなって、高校まで助けを求めに行くかもしれない。 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だけど。 &lt;br /&gt;
俺は任されたから。 &lt;br /&gt;
俺に託されたから。 &lt;br /&gt;
先輩たちの夢と思い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
寂しくても、辛くても、苦しくても。&lt;br /&gt;
でもそれ以上に楽しくて、大事なものが出来るのも知っているから。&lt;br /&gt;
だから俺はきっと頑張れる。&lt;br /&gt;
いや、俺は頑張るんだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
先輩たちに追いつけるように。&lt;br /&gt;
先輩たちを追い越せるように。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
待っててくださいっす！&lt;br /&gt;
すぐに追いついて、そのうち追い越してやりますからね！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完&lt;br /&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E7%BD%AE%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%91%E3%81%BC%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%85%8E%EF%BC%88%E8%B5%A4%E4%B9%9F%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>俺の初恋の人（リョーマ）</title>
      <description>イオリはすごい。&lt;br /&gt;
イオリは強い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリは俺の中で絶対なものだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺の初恋の人&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺は小さい頃からアメリカに住んでた。&lt;br /&gt;
２歳くらいのころに親父がいきなり「引っ越すぞ！」と言って少し離れた場所に引っ越した。&lt;br /&gt;
そこにはすでに２家族が住んでいて、俺達はその隣に引っ越した。&lt;br /&gt;
なんでも親父の学生時代の知り合いが隣どおしで住んでいるというのを聞いて、自分達もと思っての引っ越しだったらしい。&lt;br /&gt;
はた迷惑なやつだと思ったけど、今はものすごく感謝してるんだ。&lt;br /&gt;
だってイオリに逢えたのだから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺のお隣には秋原家、その秋原家を挟んで向こう側に笹本家が住んでいた。&lt;br /&gt;
秋原家も笹本家もとてもお金持ちらしくて、でもそれを鼻にかけるようなことはしない人たちだからすぐに好きになった。&lt;br /&gt;
そしてその両家には俺より２歳年上の女の子が１人ずついた。&lt;br /&gt;
秋原家にはイオリ、笹本家にはトオル。&lt;br /&gt;
２人とも２歳しか違わない筈なのに、なんだかすごく大人びて見えた。&lt;br /&gt;
俺のことすごく可愛がってくれて、誕生日に両親以外にプレゼントをもらったのも２人が初めてだったから本当に嬉しかったんだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺たちが引っ越してきてすぐ、２人が小学校に入学する少し前。&lt;br /&gt;
トオルが日本に引っ越した。&lt;br /&gt;
俺はまだイオリとトオルと出会ってそんなに経っていなかったから、寂しくはなかった。&lt;br /&gt;
でもイオリは生まれた時から一緒にいたんだって聞いた。&lt;br /&gt;
だからなのか、やっぱり寂しそうにしてた。&lt;br /&gt;
でも２、３日経つと普段のイオリに戻ったから、ホッとしたんだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
でも違ってた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリは寂しいのを笑顔の下に隠してた。&lt;br /&gt;
そんなイオリを見ていたくなくて、寂しそうにしてたイオリをテニスに誘った。&lt;br /&gt;
少し前から親父が教えてくれ出したテニス。&lt;br /&gt;
すごく楽しいから、きっとイオリも笑ってくれる。&lt;br /&gt;
寂しくないって言ってくれるかもしれない！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
テニスを始めて、イオリはすごい速さで上手くなっていった。&lt;br /&gt;
俺なんて全然太刀打ちできないし、親父もすごく楽しそうにイオリにテニスを教えてた。&lt;br /&gt;
イオリもテニスをしてるときは笑顔だったから、よかったって思った。&lt;br /&gt;
イオリが笑ってくれてる。&lt;br /&gt;
それだけで俺はよかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリは絶対だったから。&lt;br /&gt;
俺の絶対だったから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;っ&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
トオルがいなくなってから、よくイオリと一緒にいた。&lt;br /&gt;
俺の前ではちゃんと笑ってる。&lt;br /&gt;
作った笑顔じゃなくてちゃんと笑ってる。&lt;br /&gt;
でも、たまに遠い眼をしてたのも知ってる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ねぇイオリ。どこを見てるの？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリの部屋の扉の前で、ドアをノックしようとしてあげた手が止まった。&lt;br /&gt;
中から声を押し殺したような音が聞こえた。&lt;br /&gt;
イオリの部屋だからイオリが中にいるのだろう。&lt;br /&gt;
笠松がそう言ってたからきっとそう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なら、この音はイオリが出している音？&lt;br /&gt;
この音は、イオリが泣いている音？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺は居ても経ってもいられなくなって静かに中に入った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「イオリ？」&lt;br /&gt;
「っリョマ！」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;泣いてたの？」&lt;br /&gt;
「な、&amp;hellip;&amp;hellip;泣いてないよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
確かに泣いてはいなかった。&lt;br /&gt;
でも目に涙が溜まっていて、今にも泣き出しそうな顔。&lt;br /&gt;
何でそんな顔して笑うの？&lt;br /&gt;
俺にだってわかるよ！いつもイオリを見てたもん！&lt;br /&gt;
今のイオリの笑顔が作ってるかそうでないかなんてすぐにわかるんだから！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺じゃダメ？」&lt;br /&gt;
「リョマ？」&lt;br /&gt;
「俺じゃトオルの代わりにはなれない？」&lt;br /&gt;
「っ！」&lt;br /&gt;
「ねぇ、イオリ。俺がそばにいるよ？」&lt;br /&gt;
「違う、違うの。それもあるけど、そうじゃなくて」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;俺には話せない？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;わかんない。でも、なんていうか。&amp;hellip;私は本当に、臆病者だから。いろんなこと考えちゃう」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;イオリ？」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;ね、リョーマ。会いたいんだ。私、あの人たちに会いたい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
会いたい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
小さくつぶやいた声は、イオリをぎゅっと抱きしめてる俺にも聞こえた。&lt;br /&gt;
でも、イオリが誰に会いたがっているのかわからない。&lt;br /&gt;
トオルじゃない誰かに会いたがっているイオリ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「その人にはもう会えないの？」&lt;br /&gt;
「もう、会えない」&lt;br /&gt;
「どうしても？」&lt;br /&gt;
「どうやっても」&lt;br /&gt;
「会いたいのに？」&lt;br /&gt;
「そう。会いたいのに、もう会えない。&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;さよならも言えなかった」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリの眼から小さな滴が零れた。&lt;br /&gt;
静かに頬を伝うそれは、どこか綺麗で、儚い。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリがどこかへ行ってしまいそう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「イオリ、俺の傍に居て」&lt;br /&gt;
「リョーマ？」&lt;br /&gt;
「俺の傍にいるって約束して」&lt;br /&gt;
「どうしたの、急に」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;イオリ、いなくならないよね」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「どっか行ったりしないよね」&lt;br /&gt;
「リョーマ」&lt;br /&gt;
「行っちゃやだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺の傍にいるって言ってよ。&lt;br /&gt;
イオリがいなきゃ俺やだよ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリが好きだ。&lt;br /&gt;
大好きなんだ。&lt;br /&gt;
イオリは俺の絶対で、必要なもので。&lt;br /&gt;
でも今のイオリはどっかに行っちゃいそう。&lt;br /&gt;
ぎゅってしてる手を放したらどこかへ飛んで行っちゃいそう。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
やだよ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「俺、イオリが好きだよ」&lt;br /&gt;
「リョーマ？」&lt;br /&gt;
「だから、泣かないで」&lt;br /&gt;
「っ&amp;hellip;リョーマぁ&amp;hellip;&amp;hellip;そ、そんなこと言ったら&amp;hellip;&amp;hellip;余計に泣けちゃうじゃんかぁ&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
「イオリ」&lt;br /&gt;
「リョーマのバカァ&amp;hellip;&amp;hellip;ふぅっ&amp;hellip;&amp;hellip;ぅぁぁ&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
その日はずっとイオリを抱きしめてた。&lt;br /&gt;
イオリはそのまま寝ちゃうまでずっと泣いてて、俺とイオリはぎゅってしながら床で眠った。&lt;br /&gt;
抱きしめた伊織は俺より背も高くて、年も２つ上なのに、なんだか小さく感じた。&lt;br /&gt;
守らなきゃって思った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
イオリは俺の絶対で、守るべき人で。&lt;br /&gt;
大好きで大好きで大好きな女の子。&lt;br /&gt;
大事な幼馴染。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
一番の強敵はトオルだろうけど、俺は負けないよ。&lt;br /&gt;
覚悟してよね、イオリ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ま、今の目標はテニスでイオリを倒すこととイオリの身長を抜かすことだけど！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完&lt;br /&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E4%BF%BA%E3%81%AE%E5%88%9D%E6%81%8B%E3%81%AE%E4%BA%BA%EF%BC%88%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%9E%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>あの日気づけたなら（伊織）</title>
      <description>部活後にみんなでファミレスに寄って軽い夕飯を食べた。&lt;br /&gt;
みんなはこの後家に帰ってからも夕飯を食べるって言っている。&lt;br /&gt;
ブン太なんて「食べ足りねー！」なんて言ってさ。（一番たくさん食べてたのに）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ファミレスを出て、みんなでゾロゾロお買いもの。&lt;br /&gt;
CDショップ寄ったり、本屋さんに寄ったり。&lt;br /&gt;
このメンバーで一緒に帰ることはなかなかないし、遊んだりすることもなかなかないからすごく楽しくて。&lt;br /&gt;
わいわい騒ぎながら、電車に乗ってみんなで帰ろうって。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
なんやかんやでみんな忙しい身だから、いつもは１人２人かけてたんだけど、今日は久しぶりにみんなの予定があったんだ。&lt;br /&gt;
だから部活も早めに終わるし一緒に遊ぼうって提案した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いつもなら気づいていただろう。&lt;br /&gt;
いつもならちゃんと気づけていただろう。&lt;br /&gt;
なんでこんなときだけ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
電車に乗ろうとしてて、ふと気付いたら幸村がいなかった。&lt;br /&gt;
あれ？って思った。&lt;br /&gt;
私が一番後ろにいたから、幸村が私の前にいないのはおかしい。&lt;br /&gt;
私は後ろを振り向いて、目に入ったのは。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「せ&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;精市！！」&lt;br /&gt;
「幸村――！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
幸村の倒れている姿だった。&lt;br /&gt;
普段口にしない幸村の下の名前を私の口が叫んだことも、弦一郎がいつもの怒鳴り声よりも大きな声で幸村を呼んだことも、いつも余裕のある顔で飄々としているみんなが慌てても、透が泣きそうになっていても。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私の頭にはさっきの幸村しかなかった。&lt;br /&gt;
焼き付いて離れない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
倒れて弱弱しくこちらを見ようとして、でも動けない幸村が。&lt;br /&gt;
焼き付いて離れない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ねぇ神様。&lt;br /&gt;
運命って何ですか？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「免疫系の難病で、しばらく入院生活になるのだそうだ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
無慈悲な宣告。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何で？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何で彼だった？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ねぇ彼が何をした？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
テニスを愛する少年から、テニスを取って何が楽しい？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;精市」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
精市精市精市精市精市精市精市&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;精市！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
知っている。&lt;br /&gt;
彼がちゃんと戻ってくることを。&lt;br /&gt;
知っている。&lt;br /&gt;
彼は病に勝って帰ってくることを。&lt;br /&gt;
知っている。&lt;br /&gt;
彼はテニスを出来るようになると。&lt;br /&gt;
知っている。&lt;br /&gt;
彼が誰よりテニスを愛していること。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
帰ってくる。&lt;br /&gt;
でもそれは精市だけど精市じゃなくなっている。&lt;br /&gt;
心の底からテニスを愛している彼じゃない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
非情さに押しつぶされそうになって。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ああ。&lt;br /&gt;
ねぇ誰か。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
たすけて&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あの優しくてテニスが大好きな彼を。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
どうか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ねぇ神様。&lt;br /&gt;
お願いだから。&lt;br /&gt;
お願いだから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
彼からテニスを取らないで。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私と透は知っている。&lt;br /&gt;
彼がテニス界に帰ってくること。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私と透は知っている。&lt;br /&gt;
この世界には必然なんてないってこと。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
偶然で創られているこの世界。&lt;br /&gt;
何がきっかけで、理が変わるか分からない。&lt;br /&gt;
すでに私と透という&amp;rdquo;あの世界&amp;rdquo;にいなかった存在がいる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そのことでもしものことがあったとしたら。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私は私を許せないかもしれない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ああ、ねぇ神様。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
お願いだから、お願いだから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
彼からテニスを取らないで。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
私からならなにをとってもいいから、だから。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
彼からテニスを取らないで。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
寒い冬の出来事だった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完&lt;br /&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E3%81%82%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%B0%97%E3%81%A5%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%AA%E3%82%89%EF%BC%88%E4%BC%8A%E7%B9%94%EF%BC%89</link> 
    </item>
    <item>
      <title>好きな人の好きな人（赤也）</title>
      <description>俺は先輩が好きっす。&lt;br /&gt;
でもその先輩に好きな人が出来たみたいで。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
番外　好きな人の好きな人&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もう本当にさ、可愛いんだって！」&lt;br /&gt;
「あーはいはい。分かったってば！それ何回も聞いたよ？伊織」&lt;br /&gt;
「だって！言い足りないんだもん！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
いつも伊織先輩と透先輩は仲がいいなって思う。&lt;br /&gt;
毎日毎日あれだけ一緒にいて話をしていて、よく会話が続くなって少し関心してしまうくらい。&lt;br /&gt;
そして、ちょっと嫉妬してしまうくらい。（もちろん透先輩に！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だって、だってさ。&lt;br /&gt;
自分の好きな人が自分以外と一番仲いいのってやっぱ癪っしょ？&lt;br /&gt;
そりゃ、透先輩と伊織先輩は親同士が仲が良くて、小さい頃隣に住んでて、伊織先輩は透先輩が大好きで。&lt;br /&gt;
だから２人は別格に仲が良い。&lt;br /&gt;
そんなの分かりきってることだけど！だけどさぁ！&lt;br /&gt;
俺としては、やっぱちょっと、ほんのちょっとね！&lt;br /&gt;
寂しいっつーか、構ってほしいっつーか。（羨ましいっつーか）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
だって何があっても伊織先輩は透先輩が一番で、大好きで。&lt;br /&gt;
俺の入る余地なしって言うくらいずっと一緒で。&lt;br /&gt;
いいなーって思う。&lt;br /&gt;
でも、俺も透先輩（先輩として）大好きだから、透先輩ならいいかって思うんだ。&lt;br /&gt;
目下の敵は幸村部長と仁王先輩だし！（あと、越前！）&lt;br /&gt;
そんな敵の先輩達も今のところ先輩に手を出そうとかしてないみたいで、だからちょっと油断してたんだ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「もう本当に！可愛いんだよ、山田クン！」&lt;br /&gt;
「可愛いのはわかったってば」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ちょっと待って！&lt;br /&gt;
待ってよ伊織先輩！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
昼休みに入ってすぐに教室を飛び出して伊織先輩の教室に来てみたらすでに透先輩がいて。&lt;br /&gt;
そんで話してる内容が誰か可愛い人の話で。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
でもまさか、それが男の話だなんて！（そんな！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だってさ！山田クンって呼んだらこっちに来てさ！そんで膝に頭乗せてくるんだよ！？可愛いっしょ！」&lt;br /&gt;
「まぁ、それは可愛いけども」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
伊織先輩の膝枕！？（俺もしてもらったことないのに！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「でしょ！？そんでさ、頭撫でてあげるとすっごく嬉しそうな顔してさ！もっと撫でろって言ってくるんだよ！」&lt;br /&gt;
「（なーなー鳴いてくるんだろうなー）はいはい」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんで、挙句に撫でて貰っておきながら、撫でろだと！？（贅沢者め！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「あーもう！山田クン可愛すぎる！大好きすぎる！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
大好きなんて！（俺だって滅多に言って貰えないのに！！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「私も山田クン大好きだなー」&lt;br /&gt;
「だよね！可愛いもんね！でさ、山田クンさ。すっごく気位が高いよね。私と透にしか触らせないんだもん。そんなところも可愛いんだけどね！あー頭撫で撫でしたい！ちゅーしたい！」&lt;br /&gt;
「声大きいよ！ちょっとボリューム落として！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ちゅーって、キスのことっすよね！？（もうそんなに進んでるんっすか！？）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「だって、山田クンが可愛いんだもん」&lt;br /&gt;
「そういえば、山田クンって眼の色何色だったっけ？」&lt;br /&gt;
「眼？緑だよ。グリーン」&lt;br /&gt;
「そうだったっけ？でもいいよね、緑の目」&lt;br /&gt;
「シルバーに緑ってすっごい似合ってるよね！山田クン最高！」&lt;br /&gt;
「だよね。本当に似合いすぎてて困るよ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
茫然自失。&lt;br /&gt;
あー、伊織先輩好きな人出来たのか。&lt;br /&gt;
しかも透先輩もその人が好きなのか。（伊織先輩はラブで透先輩はライクって感じだな）&lt;br /&gt;
てことは本当にいい男なんだな。（だってあの２人が好きになるくらいだし）（しかもハーフみたいだし）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
何か泣けてくる。&lt;br /&gt;
だってさ、だってさぁ&amp;hellip;&amp;hellip;本当に好きなのに。&lt;br /&gt;
俺、ずっと初めて見た時から先輩のこと好きなのに。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
てか誰だよ山田って！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「伊織先輩！」&lt;br /&gt;
「ん？あ、赤也！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
我慢できなくなって教室に入って伊織先輩を呼べば、すぐにこっちを向いて俺に気づいて。&lt;br /&gt;
そんで、にっこり笑顔で腕を広げて「おいで」って言ってくる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;行くに決まってるっしょ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「伊織先輩――！！」&lt;br /&gt;
「っと。あー赤也も可愛いなｖｖ」&lt;br /&gt;
「伊織先輩伊織先輩」&lt;br /&gt;
「んー」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
俺の髪に顔を埋めて（俺は先輩の胸に顔を埋めてｖ）ぎゅってしてくれる。&lt;br /&gt;
あー俺先輩が好きだわ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
改めて実感。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
それにしても先輩ふにふにだなー。&lt;br /&gt;
気持ちいい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
先輩のふにふにを体感しているともう何もかもどうでもよくなるんだよね。（さすが伊織先輩）&lt;br /&gt;
あー、ねむてー&amp;hellip;。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「んー、赤也の髪気持ちいいー」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
先輩はそう言いながら俺の髪に頬をぐりぐりしてくる。&lt;br /&gt;
先輩のこういう態度ってすっげー可愛いと思う。&lt;br /&gt;
というか可愛い！すっげー可愛い！！&lt;br /&gt;
なんか「もじゃもじゃーｖｖ」とか聞こえるけど、伊織先輩だからいいかって思う。（ちょっと泣けてくるけど！）（気にしたらダメなんだ！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「はー、赤也の髪も山田クン並みに気持ちいいｖ」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
出た！山田！！&lt;br /&gt;
そうだ！そうだよ！！&lt;br /&gt;
俺は伊織先輩に山田って誰なのか聞きに来たんだった！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「伊織先輩！」&lt;br /&gt;
「ぅあ、はい！！」&lt;br /&gt;
「山田って誰っすか！！」&lt;br /&gt;
「へ？山田&amp;hellip;って山田クンのこと？」&lt;br /&gt;
「そうっす！それっす！！誰っすか！？」&lt;br /&gt;
「んー、山田クンはねー私と透のー&amp;hellip;」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
伊織先輩と透先輩の！？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「大事な子ｖｖ」&lt;br /&gt;
「な！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
そんな！（痛恨の一撃！）&lt;br /&gt;
俺は先輩に抱きしめられながら腕の中でぐでーってなった。&lt;br /&gt;
めそめそめそ。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「そんあ、酷いっすよ。俺というものがありながら山田にも手を出してたんすね」&lt;br /&gt;
「はぁ？」&lt;br /&gt;
「あんまりっす」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
先輩が「何言ってんの赤也？」とか言ってるけど、それに受け答えする元気さえない。&lt;br /&gt;
めそめそしてたらそんな俺が不憫になったのか透先輩が声をかけてきた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「伊織、今の言い方じゃ誤解されちゃうよ？」&lt;br /&gt;
「ん？誤解？何を？」&lt;br /&gt;
「山田クンのこと」&lt;br /&gt;
「山田クン？」&lt;br /&gt;
「赤也きっと山田クンを伊織の彼氏かなんかかと勘違いしてるよ」&lt;br /&gt;
「へ？そうなの？赤也」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;違うんっすか？」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
あれ？違うの？&lt;br /&gt;
じゃあ、伊織先輩は俺のもの！？（やった！！）&lt;br /&gt;
伊織先輩は俺の顔を見て（この時の俺はすっごく嬉しそうに笑ってたって透先輩があとで教えてくれた）苦笑してから質問に答えてくれた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「違う違う。山田クンはペット！私と透の可愛い猫ちゃん！」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;ね、猫！？」&lt;br /&gt;
「そうそう。猫！ノルウェージャン・フォレスト・キャットって言う種類のシルバーの毛並みの可愛い猫ちゃん！名前は&amp;rdquo;山田クン&amp;rdquo;！」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;&amp;hellip;何で&amp;rdquo;山田クン&amp;rdquo;なんっすか？」&lt;br /&gt;
「ん？可愛いじゃん」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ああ、伊織先輩が名付けたのか。（妙に納得してしまった）&lt;br /&gt;
それにしても紛らわしい！なんで山田クンなんて名付けるんだ！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
透先輩も伊織先輩を見てため息ついてる。&lt;br /&gt;
そうっすよね。普通猫に&amp;rdquo;山田クン&amp;rdquo;なんて名付けないっすよね。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
まぁ、にこにこ笑ってる先輩が可愛いからいいけど。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「よかった、猫で」&lt;br /&gt;
「何がよかったなの？」&lt;br /&gt;
「だって先輩に彼氏でもできたんかと思ったんすよ？」&lt;br /&gt;
「私に彼氏ができたらダメなの？」&lt;br /&gt;
「ダメじゃないっすけど、俺だって先輩を好きな人間の１人なんすからやっぱり嫌っすよ」&lt;br /&gt;
「っ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
今のちょっと告白っぽくなかった！？&lt;br /&gt;
先輩、照れてくれたかな！？（ドキドキ　ワクワク）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ちらっと先輩を見ると&amp;hellip;&amp;hellip;あれ？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「赤也可愛い―――――！！！」&lt;br /&gt;
「ぅおわ！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
がばぁって抱きつかれた！（伊織先輩の胸！当たってる！！）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「赤也可愛い可愛い可愛い――！！」&lt;br /&gt;
「っ伊織先輩、あの！む、胸が！！」&lt;br /&gt;
「あー！もー！！可愛いんだよー！バカー！！」&lt;br /&gt;
「ちょ、透先輩！助けて！！」&lt;br /&gt;
「&amp;hellip;はいはい。伊織、ストーップ！！」&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
助かった！&lt;br /&gt;
伊織先輩の胸に押しつぶされて息が出来なくて死んじゃうとこだったっすよ！（本望だけど！）&lt;br /&gt;
伊織先輩はいまだに可愛いを連呼してる。&lt;br /&gt;
&amp;hellip;&amp;hellip;何か、俺の告白通じてない！？&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
ま、いいか。&lt;br /&gt;
今のところは。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
彼氏がいないってことだけでもわかったわけだし！&lt;br /&gt;
こんなに鈍い伊織先輩なら早々彼氏できねーよな！！&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
完&lt;br /&gt;</description> 
      <link>http://rensaishousetu.blog.shinobi.jp/%E7%95%AA%E5%A4%96/%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AA%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%AA%E4%BA%BA%EF%BC%88%E8%B5%A4%E4%B9%9F%EF%BC%89</link> 
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